時評
女高生の看護婦意識調査から
せん
pp.49
発行日 1974年4月1日
Published Date 1974/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205321
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依然として続く看護婦不足
社会保険診療報酬の空前の引き上げがなされても,看護婦についてとくに大幅なベースアップや手当の改善がなされても,病院の危機は依然として看護婦不足である.特類など看護加算の格段の引き上げは,看護部門の赤字を多少は軽減しようが,かえって基準の引き上げが看護婦の奪い合いになりかねないし,いくら待遇改善してみても,年々やめる者を引きとめる効果もなさそうである.だいたい,看護婦が絶対的に不足している以上,数をふやさない限り問題は解決しないわけである.
看護婦不足対策には国も都道府県も,そして直接の被害者である病院も懸命に考え努力してきた.潜在看護婦の発掘というグッドアイデアもナースバンクとして制度に乗ってきた,しかし‘潜在’とは名ばかりでいっこうに顕在化しそうにもないのが現実である.
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