北から南から
北大助産婦学校で「女の一生」意識調査
pp.68
発行日 1969年8月1日
Published Date 1969/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203795
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この調査は「母親となる資格を持つ全女性に訴える」をテーマに助産婦学校の研究のなかで藤原久子さん,柴田満里さんら8人のグループが「小・中高校生の性教育の現状」「母親の知識」などを札幌市内でアンケートや家庭訪問の"対話"により集録したもので,題して「女の一生」
このなかで子供のころからの正しい指導が必要とされている性教育はまるで不徹底.教育ママの反対,学校の事なかれ主義がわざわいして宙ぶらりんな受け売り教育がめだった.対象の児童生徒は市内小,中,高800人.調査にいった2,3の中学校では「学校で教育していないのにいたずらに子供たちを刺激しないでほしい」と断わったところもあり,また性教育を実施していない小学校では「父兄の反対があるので」というのが意外に多かった.このため高校生のなかに「性病とは乳ガンである」という回答をよせたものまであった.
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