特集 看護への道—学び舎を出て3年
管理者からひとこと
新しい女の一生と看護婦
上坂 冬子
pp.34-36
発行日 1969年3月1日
Published Date 1969/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661914399
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母のお気に入りの兄嫁
いきなり身の上話から始めるようですが,私の家の兄嫁は母の大変なお気に入りです。私は兄弟が多いので,わが家にはお嫁さんの数も多いのですが,数あるそのお嫁さんのなかで母がこの10年間たった一度もイヤな思いをさせられたことがないと,口をつくしてほめそやしているのが兄嫁なのです。
実はこの兄嫁は,結婚前に看護婦さんをしていた人です。私の家の本家の叔父というのは,こういってはなんですが,ケチで意地悪でガンコで腹黒で……といういわくつきの人だったのです。ところが,その叔父がある時内臓の病気でしばらく入院しました。その時係についてくれたのが,実は私の兄嫁なのです。
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