リハビリテーションを理解しよう・6【最終回】
リハビリテーション看護婦/リハビリテーションの望めない人たち
芳賀 敏彦
1
1リハビリテーション学院
pp.78-81
発行日 1967年9月1日
Published Date 1967/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913287
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リハビリテーション看護婦
リハビリテーションに看護,すなわち看護にかかわる看護婦が重大な位置を占めていることは,今までの説明で十分理解されたと思う。看護婦が一般看護の中で少しリハビリテーションのことを理解すれば,その習得した技術で看護が受け持つリハビリテーションの部分は十分果たせるものである。これには一般看護教育の中で,少しでもリハビリテーションの方向づけ,看護との関係を学ばねばならないだろう。これはリハビリテーションが一般病院でこそ始められねばならないことと共に,大切なことである。しかし一方,一般病院では特定な,すなわち病状の複雑にして長期の,各種の治療法を要する患者については,その設備の上また専門職の人の問題から患者を医学的リハビリテーション・センター,慢性病院(小人・大人用),一般病院の中の特殊なリハビリテーション病棟などへ移して,さらに長期間の治療を必要とする。
このようなところで患者看護に責任を持つ看護婦は,リハビリテーションについてより高度の知識,技術,それを応用する能力を持たねばならない。これが私のいうリハビリテーション看護婦である。たとえば精神衛生看護婦として,たとえわが国では法的な身分はなくても,主として精神障害者の看護にたずさわる看護婦群がある。特別なコースをとるか特定の施設で特にこの面の看護に專念した人びとである。
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