連載
やさしい統計学・その5
杉田 暉道
1,3
,
津田 忠美
2
1横浜市大(公衆衛生学)
2横浜市大医学部公衆衛生学
3横浜市立高看学院准看学院
pp.104-106
発行日 1967年5月1日
Published Date 1967/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913155
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§3.3 2つの標本百分率の比較
Ⅰ.例数が多い場合
(1)正規分布による方法
A,B2つの集団についてある特定性質をもつものの百分率を比較する場合,例数が多いときは,が近似的に母平均0,母分散1の正規分布することを利用して比率の差を検定する。すなわち,式(3.8)で得られた|T|の値が1.96より大きければ有意水準5%で,2.58より大きければ有意水準1%で仮説を棄却し,有意の差があると結論する。しかし母百分率は一般にはわからないので,その推定値として,で得られる値をその代用として用いる。
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