連載
やさしい統計学・最終回
杉田 暉道
1,2,3
,
津田 忠美
4
1横浜市大(公衆衛生学)
2横浜市立高看学院
3横浜市立准看学院
4横浜市大医学部公衆衛生学
pp.97-100,107
発行日 1967年7月1日
Published Date 1967/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661913224
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第8章 相関関係
§4.1 相関
一般に親が頭がよいときには,その子どもも頭がよいといわれている。いま50名の父親について,中学1年の時の国語の成績をしらべ,それぞれの親の子どもについて同じく中学1年の時の国語をしらべて,親の成績と子どもの成績との問にある関係が見出されたときには,親と子どもの成績の問には相関または相関関係があるという。
これをもう少し厳密にいうと,2つの変わる値があって,一方の値が変わるにつれて,他方の値も変わるという場合,この2つの変わる値の間に相関または相関関係があるという。もし身長の1番高い人は体重も1番重く,身長の2番目に高い人は体重も2番目に重い,…………というような関係があれば,グラフ用紙の横軸に身長,他方の縦軸に体重をとって,図を描けば図4-1のように直線になる。
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