看護□社会学
職場集団の社会学(2)
杉 政孝
1
1立教大学社会学部
pp.74-75
発行日 1966年8月1日
Published Date 1966/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912841
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前回は,職場集団に2つの側面があることを指摘し,とりあえず,職場のタテマエとしての原理が合理的でドライな職務本位の姿勢であることを説明した。そして、この意味での職務中心の合理的な職場では,職員各自は自己の私的な事情や感情をなるべく職場集団の中にはもちこまないように,公私の生活のケジメをつける必要があることを強調した。
しかし,それはあくまでも一般論であって,職務そのものの性質の違いによって,職務関係を中心とする職場集団の合理的な側面も実際にはさまざまに異なってくる。今回は,看護業務の特殊性が看護婦の職場集団にどのように影響するかを具体的に考えてみる。
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