Medical Topics
食品交換表,他
I
pp.92-93
発行日 1966年3月1日
Published Date 1966/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912676
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糖尿病の治療にはインスリン,経口剤などの薬物療法があるが,食餌療法は昔も今もなお重要である。ところが実際の食餌療法の指導は非常に難しい。患者に食品の指定をしても必ずしも嗜好に合わないことがあり,また同一の食品を毎日食べるわけにもいかず,他の食品で代用する場合にカロリーの計算を行なうのはなかなか難しい。このような点を少しでも改善するため諸外国では患者のために食品の特別な表をつくり,カロリーを単位で計算する方法がとられてきたが,わが国でも最近日本糖尿病学会で委員会をつくり2年間の詳細な検討の結果“食品交換表”を作製した。
この交換表によると食品は大きく4群に分けられ,Ⅰ群は糖質を,Ⅱ群はたんぱく質を,Ⅲ群は脂質を,Ⅳ群はビタミンおよびミネラルを主として供給する食品である。さらに,Ⅰ群は1類のこく類,いも類まめ類,2類の果物類に,Ⅱ群は1類の魚介,獣鳥鯨肉類およびその加工品,2類の乳類,乳製品乳に分けられる。表に示されるこれらの食品は,それぞれの一定量が何単位(1単位80カロリー)のカロリーを持つかが分るようになっている。
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