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ピントの狂った保助看法改正
石垣 純二
pp.23
発行日 1964年9月1日
Published Date 1964/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912351
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保助看法改正?の議論の経過をたどってみると,どうもどこかが狂っているという印象を禁じ得ない。当面するナースの不足への応急策と,恒久的な看護業務の質量の向上という大目的とがどこで噛み合うのか,どうもハッキリしないのである。
われ人ともに知っている現在のナースの不足は,はっきりした二つの原因によるものである。第一はベッド数の絶対的な増加と日本の医療制度の発展とから,当然来るべくして来たナースの需要増を,行政当局が的確に予測し,必要な対策を講ずる努力を怠ったその怠慢の罪,これが最も大きい。
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