こえ
現場の声を聞いたのだろうか—保助看法改正をめぐって
河村 郁
1
,
服部 英子
1神奈川県公衆衛生学院
pp.66
発行日 1964年5月10日
Published Date 1964/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203117
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日本看護協会の保助看法改正に関する要望書を読んでみたが,まずこの草案はだれのためのものか,またいかなる目的をもって作られたかがはっきりしない.
次に,この草案を保健婦,助産婦看護婦自身が自ら考え出したのだろうか,という疑問がある.保助看法は今さら言うまでもなく,保健婦,助産婦,看護婦の身分およびその業務を明らかにしたものだが,その第1章第1条に「この法律は,保健婦助産婦,看護婦の資質を向上し,もって医療および公衆衛生の普及向上を計るのを目的とする」とある.これらのことを念頭において作ったのだろうか.資料の"注"に看護婦会長石本シゲ姉草案とあった.
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