Nursing Study
スポンジ眼莢について—新しい包帯材料の紹介
住倉 清子
1
1慈恵医大付属第三病院眼科
pp.94-95
発行日 1964年4月1日
Published Date 1964/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912228
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眼科手術の後に包帯をするのは,畑文平先生によれば,眼の安静を保ち,治癒を促し外部より傷害されたり,汚染せられるのを防ぐためでちり,また,庄司義治先生ならびにH.Arruga氏はとくに白内障手術などの内眼手術の後には,わずかの外力も眼に作用することは危険であるといっています。さらにArruga氏は以上のほかに,出血や流涙を吸収するという目的もあるといっています。
包帯は,手術の結果を左右する重要な要素であり,従って,包帯材料は上に述べました安静,保護,分泌物や出血の吸収という目的によく適合していることを第1の条件とし,さらに,患者に対する影響,材料を準備することの難易,値段,といった点を考慮して選ばれるべきものであります。
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