【骨･軟骨移植 最近の知見】 軟骨移植 基礎研究 生体吸収性材料であるβ-chitinスポンジを用いたスポンジ内家兎軟骨細胞培養による円柱状および大腿骨単顆部形状の軟骨スポンジ複合体の作製

ウサギ軟骨細胞を三次元培養したβ-chitinスポンジを作製し,生体内へ移植した.β-chitinスポンジへの培養は,逆行性にウサギ軟骨細胞を含んだ培養液を吸引させて行った.軟骨スポンジ複合体はスポンジ表面に硝子軟骨様組織を有しており,円柱状β-chitinスポンジの応用として,ウサギ大腿骨単顆部の形状をしたβ-chitinスポンジも作製できた.細胞吸着率は99.7%であり,DNA量,細胞外基質は培養前に比べ増加し,β-chitinスポンジは軟骨細胞培養に適していると考えられた