看護講座
看護計画の立て方〔2〕—看護計画の実例
吉武 香代子
1
1都立豊島病院小児病室
pp.42-45
発行日 1963年8月1日
Published Date 1963/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911993
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看護計画とは何か,なぜ看護計画をたてて看護しなければならないのか,という基本的な考え方の説明に続いて,これから看護計画のたて方を,実例をひきながら考えていきたい。
看護計画の成立には,多くの要素がある。従来の看護が,病気あるいは治療のみを対象にして,病気を持った人間—患者—について考えることを怠りがちであったことを,私どもはまず反省する必要があると思う。病気の種類程度はもちろん看護計画成立の大きな要素であろう。患者の年齢・性別・性格・経済状態・社会的地位・生活習慣も重要な参考となる要素である。そのほか特別の問題,弱視とか難聴とか,精薄であるとか,入院の原因となった病気と直接関係のないことでも,看護計画に影響を及ぼすものとして忘れてはならない。
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