医療行政の動き
地域社会における精神障害者の実態をさぐる—昭和38年精神衛生実態調査の計画に至るまで
大谷 藤郎
1
1厚生省公衆衛生局精神衛生課
pp.38-41
発行日 1963年8月1日
Published Date 1963/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911992
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精神衛生—戦後の歩み
第2次大戦後しばらく混迷の状態にあったわが国の精神衛生事業は,人権尊重のたかまりと精神医学の進歩に伴って,他方では欧米の進んだ精神衛生事業の紹介にうながされて,戦後数年にしてようやく活発なきざしがみられるようになった。
その一つのあらわれは,明治33年の精神病者監護法,大正8年の精神病院法の2法が廃止されて昭和25年新たに精神衛生法が制定施行される運びに至ったことである。
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