連載 保健婦のための調査理論・3
調査計画の立て方
青山 英康
1
1岡大医学部衛生学教室
pp.212-218
発行日 1980年3月10日
Published Date 1980/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206227
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看護教育を受けた人達に看護学校時代にもっとも面白くない授業,もっとも興味を持てなかった授業の名前を問うと,"公衆衛生"と"衛生統計"と答える人が多い。この点,医学教育でこれら二つの講義を担当させられている者として反省させられる。しかし,少なくともこれは講義内容の問題というよりも,講義方法の問題によると考えられる。
医学教育においても,これら二つの講義は医学生の興味や関心を集めているとは思えない。その第一の原因は,医学教育に付属病院は必要であるが,付属の僻地とか付属の工場がない以上,公衆衛生の具体的な問題を講義室で供覧させることができず,もっぱら講義に頼らざるを得ないし,公衆衛生活動の成果を実態として学生に見せることができない。
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