統計
年齢と死因
西 真楠
1
1厚生省統計調査部
pp.1
発行日 1963年7月1日
Published Date 1963/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911964
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先先月号から死亡について観察してきたので,わが国における死亡が,どのような形で改善されてきたか理解されたものと思うが,さらに年令と死因とから死亡率の年次比較を試みたのが本図である。細かい死因での観察は図表を複雑にするので,5大死因群で観察したが,これによると,死亡率の改善にはA群とE群による死亡率の改善が大きく影響していることがわかる。さらにA群のなかでは「結核」「肺炎および気管支炎」「胃炎・十二指腸炎・腸炎および大腸炎」,E群のなかでは「腎炎およびネフローゼ」による死亡率の改善が大きく作用していることはいうまでもない。なお,昭和22年の0〜4歳と55〜59歳の死亡率は目盛をはみ出しているので,死亡率の目盛を10分の1に縮小して描いた図表で補って観察されたい。
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