特集 看護の診断
病気の中の人間
大段 智亮
pp.33-36
発行日 1963年7月1日
Published Date 1963/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911969
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5年ほど前に,わたしは1冊の小さな書物を書いたが,その表題が《病気の中の人間》であった。少年時代から体が弱かったわけではないが,戦中戦後ちょうどはたち前後に胸を悪くして,昭和20年以後今日まで,そのための入院生活が7年近いという経験から,病人として,現在の医療の問題点を論じてみたわけである。
〔1〕
この《病気の中の人間》という表題には,いくつかの意味がこめてあった。
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