Medical Topics 医学の話題
異常血色素症,他
Z
pp.70-71
発行日 1962年11月1日
Published Date 1962/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911783
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血液が赤いのは赤血球のなかに含まれる血色素が赤いからなのであるが,それが黒かつたら大変なことになる。ところが,実際に黒い血液の家族が日本にいた。血液が黒いがために他の部落民からのけ者にされてひっそりと暮らしてきたが,そのうちのひとりが病気になって医者を訪れたことから,急に血液病学会の注目を浴びるようになった。これは黒血症と呼ばれている。
胎児の血色素がいろいろな点で成人の血色素と違っているということは,音から知られていた。生まれた時には約70%までこの胎児性血色素が占め,成人型血色素は30%ぐらいであるが,生後1年になるとだいたい全部が成人型になる。
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