特集 夏の看護
食品をどう管理するか
浦野 サイ子
1
1虎の門病院内科系病棟
pp.32-33
発行日 1962年7月15日
Published Date 1962/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911679
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生物が生きている以上<食べる>という事を考えないわけにはいきません。私たち人間にとって食べるということは楽しみのうちの一つであると思います。とくに入院中の患者については,病院という特殊のわくの中で生活しなければならないので,今までの環境による種々の習慣もあり,とくに食物の嗜好はさまざまでありますから,なおさら大変のことと思います。
私の病院では基準給食を実施しておりますので自炊,出前,家よりの持込みなど一切認めない方針をとっております。しかし入院患者の食餌については,保険制度のわく内で考えられておりますが当院では一人138円程度でまかなわれております。治療食となりますとそれに20円加算されますが,全患者に気に入った献立ができるわけではありません。
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