特集 看護業務の向上をさぐる—その検討の中から
Ⅳ.何を新たに学ばねばならないか
私はこうして学んでいる
脳外科
松下 太映子
1
1虎ノ門病院脳外科病棟
pp.113-115
発行日 1962年6月15日
Published Date 1962/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911664
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
開院以来,新しい看護体制のもとに脳外科患者に基準看護を行なってきて当面した,諸問題について検討してみたい。
脳外科の患者はその病態が他の外科患者と全く異り,意識障害,呼吸障害,痙攣,麻痺,高熱,頭痛,嘔吐,失禁等々の症状を呈することがまれでなく,脳動脈撮影とかAir studyなど特殊な検査や,開頭術脳灌流などの手術が頻繁に行われるため,診療看護の面でも非常に特殊性をおびるとともに,比較的多数の人的および物的の看護力を要するため,限られた人員および施設でなるべく,充実した看護をするためには種々な改良や工夫が必要となってくるわけである。以下に当院脳外科における看護上の種々の特色について,述べてみたいと思う。
Copyright © 1962, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.