特集 看護業務の向上をさぐる—その検討の中から
Ⅳ.何を新たに学ばねばならないか
私はこうして学んでいる
外科
甕 忠子
1
1東京逓信病院外科
pp.112-113
発行日 1962年6月15日
Published Date 1962/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911663
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はじめに
このたび,看護業務内容の再検討についてとりあげられましたことは,現在日本の中で看護が社会の各層からどのように評価きれ,価値づけられているか,また力強く支援されている一方,内容の低下に圧力を加えている団体があるか,そうしたものが看護婦全体さらには個人個人の上にどのように反映してくるか認識を新たにするため,いいチャンスだと思います。尊い職責にある私達は,社会性をもたせた看護の在り方が,患者に感謝され社会の人によろこばれる業務を行うことによつて生かされることに意義を見出し,一人一人が重責を全うしてゆきたいものと思います。大きな団体として体系づけられ内容の充実,向上に努力されております大先輩の方々は,それがため,つとに看護業務の確立に心身を砕いております。法的にうたわれております看護業務はともかくとして,現在行われている看護の中には膨大な行為がおり込まれております。これを分析してみますと看護力をマイナスにする因子が多分に含まれていることに気づきます。これは早期に整理して合理的な看護が完全に行われるように心掛けていかる当すればならないと思います。それがためには一人一人がいっそうの努力と統一された団結力を自分達でもたなくてはならないし,また外部へも示さなくてはならない時期であると思います。
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