特集 眼科外来診療マニュアル—私はこうしている
集学的治療に必要な他科の知識
脳神経疾患—いま,脳神経外科では
高倉 公朋
1
Kintomo Takakura
1
1東京大学医学部脳神経外科
pp.1648-1649
発行日 1989年9月30日
Published Date 1989/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410211013
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眼科を受診し,頭蓋内疾患が疑われて脳神経外科へ紹介される患者の主な疾患には,下垂体周辺部の腫瘍や眼窩内腫瘍と内頸動脈動脈瘤のような血管障害がある。いずれの疾患も,MRIなど画像診断の進歩によって,無侵襲的に,しかも確実に診断できるようになった。治療面でも従来の開頭手術を行わずに,経蝶形骨洞下垂体腺腫摘出術のような簡便で安全な治療ができる場合が少なくない。予後の上からみても,著しい進歩がみられるのが現状である。
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