連載 詩人の話・5
川路柳虹のこと(2)
山田 岩三郎
pp.72-74
発行日 1962年5月15日
Published Date 1962/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911639
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GOTHIC式のほのほの暗い寺の拝壇冷やかな石に滴れる燭の光の冷い光り,窓の硝子の色ふかい飾模様は夢をみる。
壁に刻んだACANTHUS白く動いた彼方には銅の聖母の瞳軟かな花のにほひと,薫香の香とあたりを回る森閑の耳の反響にふりかへる室の隅々。
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