教養講座 詩の話・8
詩材を求める
山田 岩三郎
pp.73-75
発行日 1960年7月15日
Published Date 1960/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911136
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
題材の選定,内容の決定ということはなんといつても作詩の第1段階である。そこで,前号に掲載した内容の決定までのグラフをみてください。グラフに従つて順にお話をすすめたい。
グラフでは,事象・具象・現象・観念を素材という線でまとめてある。同時に時間・空間の貫通した線でつないである。一目でおわかりのように,詩の題材となるべき素材は,地上いたるところ,誰の周囲にも所在することを表示したのである。これとこれは詩材として扱つてよいが,それとあれはとりあげてはならぬなどという限定のないことも示している。
Copyright © 1960, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.