座談会
WHO看護管理ゼミナールを通して得たもの
永野 貞
1
,
前田 アヤ
2
,
鈴木 八重子
3
1厚生省
2聖ルカ短大
3国立東京第一病院
pp.20-29
発行日 1962年2月15日
Published Date 1962/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911560
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
世界各国から多彩な顔ぶれ
本誌 WHOのゼミナールがことしは日本で開かれまして,先生方非常にご苦労なさつたわけですがきようはそのお話を伺うわけでございます。最初に今度の計画がどのような形で,どういうような問題をとり上げてなされたかというようなことを展望していただいて,それから具体的な問題にはいつていただきたいと思います。
永野 それでは最初に,今回のWHOゼミナールの運営準備にあたりましたものの立場から少し全体のご報告をいたしたいと思います。先に看護学雑誌の11月号にWHO看護管理ゼミナールに期待するものというのを書きましたが。実際このゼミナールは確かにいろいろな意味で,私たちにいい刺激を与えてくれたという感じがいたします。13カ国から29名のものが参加して,そのほかに6名のWHOのいわゆるゼミナールの顧問として選ばれた人たちが参加しました。その29名の人たちはどういう職務の人たちであるかといいますと,だいたい参加者を選ぶのに先立ちまして,WHOのほうから,国のレベルにおいて看護行政に携わつているものと,看護学校の校長,あるいは副校長,それから看護学生の実習を引受けている病院の総婦長という三つの条件をいつてきたのです。その29名の人たちの実際の職務をみてみますと,国のレベルにおいて行政に携わつておるものは9名。
Copyright © 1962, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.