連載 始めよう!PRIMARY NURSINGプライマリナーシングStep・1【新連載】
“関心を持つ”ということ
野並 葉子
1
1兵庫県立看護大学
pp.932-935
発行日 1993年10月1日
Published Date 1993/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904376
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自分を評価することから始めよう
プライマリナーシングについて考える前に,まず何か新しいことを取り入れるということについて考えてみる必要があります.何か新しいことを取り入れる時に,今までの自分の体験を全面的に否定したり,ゼロからスタートすることが新しいことだと考えていないでしょうか.新しいことを取り入れるということは,何も今までのこと,これまでそれぞれの病棟が築いてきた文化や個々のナースが積み重ねてきた経験をないものとして,全く別のことに取り組むということではありません.むしろ,今までの自分の看護の力を評価し,再構築し,どういう力が出せるかということが問われているのです.
つまり,プライマリナーシングということは,“看護そのもの”が問われているわけです.そう考えれば,同じ看護婦がプライマリナースになるわけですから,そんなに簡単に看護が変わるわけはありません.また,一方では,勇気さえあれば誰もが取り組めるものだとも言えるでしょう.ですから,今までの自分の体験を大切にして,自分を評価し,今自分の持っている力を出すことからプライマリナーシングに取り組んでみて下さい.
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