連載小説
胎動期〔7〕
十津川 光子
,
久米 宏一
pp.60-65
発行日 1960年8月15日
Published Date 1960/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911151
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ぱりつと糊のついた白いキャップに白い服,それは,若い女性なら誰でも一度は着てみたいとあこがれる,清楚な,そしてロマンチックな服装であつた。まして入学してから半年後に許されるその白衣の日,戴帽式を,看護婦学生らが無関心でいる筈がなかつた。
S高等看護学校の2回生らは,その待ち望んだ戴帽式を,敢然と拒否したのである。
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