教養講座 美術の窓
肖像画の歴史
中野 久夫
pp.69-71
発行日 1959年7月15日
Published Date 1959/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910898
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肖像画の萌芽
人類が先ず手がけた絵画は,アルタミラ洞窟に見られるような,動物画であつた。これは勿論,動物の肉を食べて生きていた原始人の動物に対する関心の強さの然らしめるところだつた。
原始美術ないし原始文化を論ずるのに,オーリニヤツク期とかマドレーヌ期とかカプサ期という時間的な表現と,フランコ・カンタブリア美術とイベロ・アフリカ美術という地理的な表現の,2つが採用されている。
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