教養講座 美術の窓・8
西洋画の摂取から交流へ
中野 久夫
pp.68-70
発行日 1959年1月15日
Published Date 1959/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910781
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〈西洋画の摂取から交流へ〉
19世紀の画家,ドラクロア,アングル,ミレー,クールペエ,マネー,ルノアールはそれぞれこの世紀を代表する画家であり,それはみなフランス出身である。またかれらのあとを継いで20世紀の絵画の源泉となつたセザンヌもゴーギヤンも,ゴツホもフランス人である。
セザンヌからピカソやブラツクが属している立体派が派生し,ゴツホとゴーギヤンから,マチスやドランやヴラマンクの属している野獣派が出て,いまやフランスはルネツサンス時代のイタリアのような芸術のメツカとなつている。
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