Sweet Spot 美術に見る障害者
アシル・アンブレールの肖像
明石 謙
1
1川崎医科大学リハビリテーション科
pp.75
発行日 1995年1月10日
Published Date 1995/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107783
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よく考えてみると私が美しいもの,例えば風景,美人,絵等を見ることを楽しむようになったのは,集団疎開で飢えと蚤・虱に悩まされた太平洋戦争が終わった11歳頃からのように思います.リハビリテーション医学に専念するようになって,この世界での私の師匠の一人,また友人でもあるローレンス・フリードマン氏に,美術に障害者が描かれていることを教えてもらい,さらに写真やスライドをもらってからはどこの美徳館でも鑑賞する傍らで何となく意識するようになりました.
さて1994年夏に安いパック旅行に乗ってウィーンとパリを訪れました.大きな美術館でクタクタになりながら目指す絵はキチンと見ましたが,表題の絵はその存在を知らないまま,オルセー美術館で気付いたものです.
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