附録・写真でみる看護技術・37
—整形外科看護法—副子固定及びギプス固定の介助
佐藤 キツ子
1
1慶応義塾大学病院整形外科
pp.73-96
発行日 1957年3月15日
Published Date 1957/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910310
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運動器の損傷や疾患を取扱う整形外科では肢体を固定し,負荷や運動を一定期間抑止することが甚だ重要な治療手段である。副子包帯と,ギプス包帯とはこの目的に用いられる代表的な方法である。前者は救急処置として用いられるが,最初の応急処置が災害の予後を支配することも尠くないので,看護婦はこれが介助のみならず自ら装用する技倆を有することが望ましい。
ギプス包帯は肢体の安静固定,免荷,矯正等の目的に現今最も広く用いられ「ギプス包帯の技倆で整形外科医の技倆がわかる」と云われる程,整形外科にとつて欠くことの出来ないものである。従つて整形外科看護に於てもこれを良く理解し,取扱いに習熟しておくことは必須事項である。
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