OT講座
手副子 Hand Splint(その1)
原 武郎
1
1九州労災病院リハビリテーションセンター
pp.32-38
発行日 1967年8月9日
Published Date 1967/8/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100044
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はじめに
手副子(Hand Splint)は,他の装具と同じくリハビリーション医療独特の治療手段の一つであり,各種の手指障害に効果的な役割を果すものである。
しかし,手副子は,簡単に製作され,しかも患者にとって実際に役に立つものであり,外観,使用感ともに患者に受け入れられるものであることが要求される。そのためには,できるだけ軽く,目立たず,しかも期待される期間の使用に堪え,安価であること,また,患者あるいは,その家族によって確実かつ簡単に装着ができるもので,安全性も要求される。手副子は,できれば,各適応に応じて普遍的に使用されるために標準化され,各パーツの交換や,治癒の過程でむだなくかつ容易に変更されるものが,半製品化されていると便利であると思われる。
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