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ナースの作文
柴 愛子
1
1国立霞ケ浦病院附属高等看護学院
pp.65-67
発行日 1957年1月15日
Published Date 1957/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910273
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夜勤の収穫
(1)
9時の消燈を,無事に済ませ,私は,病室を出て,ナースルームに戻ろうとした。その時「看護婦さん!」と云うかすかな声が,背後にあつた。返事をする間もなく,振り返り,直感的に“Kさんだな”と思つて,彼女に近ずいて行つた。「どうしました?眠れそうにない?」「看護婦さん,さつき,わたしの処にお電話があつたそうですけど—小児科から—その時うちの人が廊下を走つて行つたんです。もしかしたら……子供に……もしもの事が,あつたんじやないか……」
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