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国民医療対策大綱に失望する—これは政策でなく作文である
石垣 純二
pp.614-619
発行日 1969年11月15日
Published Date 1969/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203974
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自民党政調会の中に医療基本問題調査会が設けられてから4年余,会長は賀屋興宣,灘尾弘吉,鈴木善幸,西村英一と4代にわたり委員には厚相経験者をはじめ自民党内の保健衛生に関する有識者を総動員したオール・スター・キャストで数10回の会合を重ね,ことに昭和43年10月25日小委員会の第1回会合が開かれてからは一そう頻繁に会合を重ね,"国民医療対策大綱"を調査会総会に提出するにいたった.
と聞けば,これからの日本の医療のあり方を大きく変えるような,そしていまわれわれが目にしている医療の混乱や歪曲を根源的に改善するような,すばらしい政策が提案されているだろうと期待するのは人情であろう.
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