特集 乳児の哺育と看護
〔Ⅱ〕異常児
未熟児
馬場 一雄
1
1賛育会病院小児科
pp.105-121
発行日 1956年4月15日
Published Date 1956/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910099
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我が国に於ける未熟児の出生は,全出生の9%と推定される(斎藤潔,船川幡夫:日本小児科学会誌59:664,1955)が,先天性弱質及び早産による新生児死亡は,全新生児死亡の56%に及んで居り,(斎藤潔:日本小児科全書第IV編53頁.1954.)新生児死亡を減少させる為には,未熟児の保育に留意すべきものと考えられる。
我々は,日常,相当多数の未熟児を保育して居るので,自家の経験に基き,未熟児を保育するにあたつて,特に意を用うべき諸点を概説したいと思う。
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