講座
未熟児の身体發達
馬場 一雄
1
1讃育会病院小児科
pp.24-29
発行日 1955年5月1日
Published Date 1955/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611200844
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1.いとぐち
未熟児の体型が,成熟児を,そのままの姿で縮小したものではないのと同様に,その発育も,成熟児とは異つた独特の経過をたどるものであるから,未熟児の発育が正常であるかどうかを判断する場合に,成熟児の発育に関する知識を,そのまま用いることは出来ない.
更に又,未熟児は成熟児よりも環境因子の影響を受けやすく,その結果,発育の経過に大きな個人差を生ずるものであるから,発育に影響する種々な原因に就ても注意を払う必要がある.
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