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看護重宝事典(39)—扇風機の話
沼畑 金四郞
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1東京文化短大
pp.56-60
発行日 1955年8月15日
Published Date 1955/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909898
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扇風機の必要
真夏の気温は東京でも摂氏36℃の記録があり,全国では最高40℃というのがあるから,日本の真夏は仲々凌ぎ難い。尤も温度が高くても空気がよく乾燥していると案外凌ぎ易いものだが,我国の夏は特に湿度が高いので一層蒸し暑さを感ずるわけである。
療養生活には従つてこの真夏はずいぶん凌ぎ難いことになる。空気を冷やすとか,乾燥することは完備した冷房装置以外では,とても困難であるから,自然扇子や団扇を使うとか扇風機を適当に使つて暑さを凌ぐことになろうが,そのためには扇風機の性能を或る程度知つておく必要がある。
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