発行日 1952年2月15日
Published Date 1952/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661907006
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上皿桿秤—一般によくこれを台秤とよんでいるが間違いである。物をのせ,一々分銅を動かし,又増錘をも利用する手數があるが,目方は正確で又目盛りも精密についている。これは挺桿の原理即ち力の能率を利用したもので,ゼンマイよりも重さに對して遙かに敏感正確である。從つて狂いも少い,尤も値段も自動秤の倍以上である。2貫匁7.5キロくらいのものは感量は1匁5グラムくらいである。目盛りも自動秤はあの圓板に0から秤量全部を目盛りしてあるが,これは1/20くらいを目盛りしてあとは増錘の利用で用が足りるから可なりこまかな目盛りができるわけである。
使用法はやはり水平器をみて台を水平にした上,まだ物をのせないとき分銅を0において桿が正しく水平になるかを先ずみる。水平でなかつたら調正用のネジで水平にして使う。
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