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看護重宝事典(36)—暖房の話
沼畑 金四郞
pp.59-64
発行日 1955年5月15日
Published Date 1955/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909838
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暖房の必要
環境衞生学者の示すところによると私共に快適の気温は17.5℃,湿度65%という。ところが嚴冬の最低気温は東京でさえ-8.6℃,大阪では-7.1℃,北海道旭川では-41℃という極寒がある。これでは到底暖房なしに凌げない。
戦争中は火のない生活も敢えてしたが,それは文化的な健全な生活でも亦能率的な生活でもないのであつて,肉体作業にも精神作業にも当を得たものでないことは明かである。
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