発行日 1952年7月15日
Published Date 1952/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661907099
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(1)比重計—比重をはかる器具を比重計というが,これには色々な種類がある。比重瓶Pycnometer,比重天秤Specific gravity balance,それに液體の比重をはかる浮秤Hydrometer等がある。普通最も多く用いるのはこの浮秤で,これには前にも述べた檢尿用のUriometer,アルコール用のAlcoholometer牛乳用の乳稠計Lactodenrimeter糖分をはかる檢糖計Saccharometer.又工業方面でよく使う,ボーメBaumeやトワツドルTwadellの比重計等がある。
(2)浮秤の構造—硝子製の管で膨みが2ヵ所あつて下の方には水銀又は鉛の散彈が入つていて液中に垂直に浮ぶ構造になつている。液の比重即ち重さによつて,この浮秤が或は高く又は低く液中に浮び靜止するから,このときの液面の目盛りを浮秤でよんで,比重をきめるわけである。目盛りは液の附着する最高部をよみとるのである。用途によつて最も必要な目盛を主とし精確にしるし,他の不用な目盛は省くことが多い。又目盛りの仕方も比重そのまゝを記入したものと,これと全く別な目盛りをし,必要があれば一々これを換算する式のものとある。次に浮秤の代表的な二三をとり上げて説明する。
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