講座
常人とまちがわれやすい精神病患者
井上 正吾
1
1三重県立高茶屋精神病院
pp.20-23
発行日 1954年8月15日
Published Date 1954/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909614
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常人とまちがわれやすい精神病患者について書くのでありますが,看護学雑誌にのせる以上は,看護婦さん方に必要なものから優先的に挙げるのが順当だと思います。色々ありますが数多く出あうもので面白いものを例を拳げて説明しましよう。しかし,いささか体系を立てるために「まず専門家以外の人が一寸見れば常態か,又は常人でも表わす尤もと理解できる心理反応だと思つているが,実はもう,れつきとした精神病であつたり,又その初期であつて日時が経つにつれて,精神病が前景に出てくる。しかしその時には大分手遅れになつていたり,又思わぬ事故をおこしたりするから,なるべく早期に発見して専門家の診断治療を受けるようにすべきだと思われる人達」のことについてであります。
これは便宜的な分け方ですが次の種についてそれぞれ実例をあげたいと思います。
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