講座
子供の下痢の看護
日赤中央病院小児科病棟カンファレンスルーム
pp.17-19
発行日 1954年8月15日
Published Date 1954/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909613
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先日,本誌よりこの表題の依頼を受けたので,病室のナースのカンフアレンスの時間に皆で研究してみた。看護はもちろん,病気そのものについてり原因,病理,症状,治療の方針を正確に理解することによつて正しい観察ができ,それによつて正しい看護が行われなくては患児の治癒を促すことはできない。まずその症状を知るために,私達も小児下痢症について単一症候性下痢症,多発性下痢症との分類にもとづいて,病室で実際行つている看護面について考えてみたが,当病室では単一症候性よりも多発性下痢症の場合が多いので,これを主に研究することにした。今それについて一つ一つの疾病の原因,病理等をここに述べることは省略する。
多発性の症状の主なものには,1.嘔吐
2.下痢 水分欠乏
3.腹痛
4.体温上昇
5.意識障碍
6.循環障碍
7,呼吸器障碍
等を多くの場合見受ける。
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