講座
看護婦のための病院管理学(7)
守屋 博
1
1東一管理部
pp.31-34
発行日 1954年2月15日
Published Date 1954/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909507
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病棟外の診斷治療設備(その1)
診断をつけるのには,患者の状態をよく診る事が必要であるが,同じ診るのにも簡単に,顔色や,脈をしらべる事から,X線や脳波を用いる事までいろいろの段階がある。昔は,医者が聽診器や検温器を鞄に入れただけで1人で完全な診察ができた時代もあるが,その次の段階では,一定の病室に器械をおいて,患者の方を集めて看護婦相手に診断する。
しかし近代病院では,診療設備はそれぞれ独立した部屋と專門職員によつて行われるようになつて来た。こうする事によつて,より精確な材料をより容易に得る事ができ,又病棟の方も完全な看護に專念できるようになるのである。
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