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看護婦のための病院管理学(4)
守屋 博
1
1東一管理部
pp.38-41
発行日 1953年11月15日
Published Date 1953/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912494
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病院の組織
1人1人で仕事をしている間は,別に組織はいらない。しかし大勢が集つて共同の仕事をするのには,どうしても,何かその間に約束があり,規則がなければならぬ。これを組織という。組織のない団体を鳥合の衆といつて,10人集つても最大10の力しか出ない。組織のある団体では10人で100の力が出るかもわからない。およそ,社会が進むという事は,この組織が進歩するという事であつて,政治でも,教育でも,工業でも,皆さん自身歴史をたどる事ができるであろう。ひとり病院だけがその外である筈はない。
人が2人集れば,その内1人が音頭をとるが,これが組織の始りであり,車を引く時,1人が引けば1人があとおしをするのは分業のはじまりである。
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