醫學のあゆみ・18
人工臟器
杉 靖三郞
pp.44
発行日 1953年2月15日
Published Date 1953/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661907249
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ペニシリンなどの發見によつて,外科手術が,化膿の危險を考慮せずに行えるようになつて,心臟や肺臟,腎臟などの手術が,今まで想像もできなかつたほど,進歩した。
それにともなつて,人工心臟,人工肺臟,人工腎臟などという語が,雑誌の上に見えはじめた。さては,心臟や腎臟が人工的につくられ,それらが故障したときに,取りかえられるようになつたのだろう,と思う人もあるかもしれない。實際,血管などはアルコールづけの犬の血管で代用できるのである(東大木本教授らの研究)。
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