醫學のあゆみ・14
心臟手術—Fallottの4徴候
杉 靖三郞
pp.36
発行日 1952年10月15日
Published Date 1952/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661907154
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パリの室の下セーヌは流れるというフランス映畫があるが,あの映畫の終りのところで,心臟を手術して,中から彈丸をとり出す場面がある。
胸が切り開かれ,鼓動する心臟が現われる。心臟がメスで切開され,彈丸はとり出される…。まつたく畫面でみていても手に汗をにぎらせる。
この映晝の心臓は,トリツクであり,人のを手術しているのでないかも知れない“あれは小牛の心臓だよ”と聞いて,どうだろう,人の心臓では,あんなすごいことは出来まいと思う人もあつたようだ。
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