発行日 1952年11月15日
Published Date 1952/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661907163
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ペニシリンやオーレオマイシンなど強力な抗生物質が安い値段で豊富につかえるようになつたことは,考えれば考えるほど,外科の進歩に寄與しているところが大きいとおもわれる。
ところで,その反面わかいドクターやナースが無菌法制腐法に,熱意と努力とを失いつつあるかにも見うけられる。しかし,どういう時代が來ようとも無菌制腐ということは外科進歩の第1歩でなければならない。外國の雑誌を見ていると手術室を無塵にすることは勿論であるが,さらに人工光線をつかつて,無菌的にしようとする試みや,術者の體に光線を照らして制腐するところの寫眞などがよく見つかる。たとえば消毒衣をつけたドクターにナースが光線を浴びせている。
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