第1回眼科講習会講演記事
最近の眼の化學療法
桐沢 長德
1
1東大
pp.381-388
発行日 1950年9月15日
Published Date 1950/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200672
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化学療法とは周知の如く,一種または数種の病原体(細菌,リケツチア,ビールス,かび,原虫,寄生虫等)に対して殺滅乃至発育抑制作用を有する特定の化学物質をもつてその病原体に起因する疾患を治療することをいい,わが眼科領域に於ても他科と同樣に,最近目ざましい発展をとげつつあるのである.
眼科領域に於て用いられる新しい化学療法剤としてはペニシリンをはじめとして数々あるが,本日はそのすべてについて話す時間がないので,最近われわれの試用したオーレオマイシンについて結果を報告し,次でストレプトマイシン,ペニシリン,スルフオンアミド剤等につきその使用上の諸問題について檢討してみようと思う.
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