連載 A子とともに(コント)・3
プロテアス
關口 修
pp.52-53
発行日 1952年3月15日
Published Date 1952/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661907022
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1人だつたら逃げ出したかも知れない。泣き出したかも知れない—それ程無茶でもあり,また馬鹿ばかしい云いがかりだつた。
A子がS子と連れ立つて,病院の裏松林を歩いていた時,通りすがつた不良らしい青年が,故意か偶然かカーツと吐いた痰がS子の腕にかかつたのである。
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