學園の頁
かがやく白堊—國立栃木病院附屬高等看護學院訪問記
關口 修
pp.37-40
発行日 1952年7月15日
Published Date 1952/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661907095
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
「戸祭行」の關東バスに搖られで驛から十外,「國立病院前」で下り約百米,國立栃木病院の門をくぐると,まだうら寒い春空に,南向きにクッキリと聳え建つ白堊の殿堂一玄關の右左に,三本ずつ行儀よく植えられた棕櫚の木が,黄色い窓に品よく映つて,この病院の整備を象徴している。ありし日のいかめしい師團司令部の面影も今はなく,近代色に塗りかえられた螺旋形の階段を昇つて院長室に通される。天井の高いガラス張りの明るい室だ。
(ここは元の師團長室ですよ)
Copyright © 1952, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.